オリジナル小説を綴っています。 拙いものですが、少しでもお話を楽しめる憩いの場になればと。

夢叶 11 第一章・友人の訪問(5) 

「無理」 田島が即答する。けれども、花園はあきらめない。「良いじゃんか。聴かせてよ」「だめ。できない」「何でだよ。引きずってるから?」「弦が切れてるから」「は?」 田島はギターケースを自分の方に引き寄せ、蓋を開けた。テーブルの上にあった雑誌の記事を、内ポケットにしまってからギターを取り出し、弦の切れているところを花園に見せる。「本当だ、切れてる。これ、すっげー良いギターじゃないか。親友の形見をちゃ...
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