オリジナル小説を綴っています。 拙いものですが、少しでもお話を楽しめる憩いの場になればと。

夢叶 126 

いつも来るという小料理屋で、鏡は京美人の女将に一品一品を注文する。「乾杯!」手焼きのぐい呑みをチンと合わせる。晩酌の始まりに、京の山菜を柚子と醤油を合わせた手作りのポン酢でいただく。地元のさっぱり味。「祥吾と一緒に飲める日が来るなんて」鏡のお勧めの酒は、伏見の端麗辛口。ぬる燗がすっと喉を通っていく。極上のうまさ。「あの頃より、少しは大人になったかな」苦笑する田島に、「少しだけだね」と鏡は念を押すよ...
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