オリジナル小説を綴っています。 拙いものですが、少しでもお話を楽しめる憩いの場になればと。

セカンドチャンス 21 木曜日(1) 

「策、起きろ。行くぞ」ミヒロの声が耳元で聞こえて、薄目を開ける。目の前に、うんと濃い紅茶色の目。その目に、はらりとかぶる髪が濡れている。朝風呂にでも行ったのか。「今何時?」「五時半過ぎ」俺は飛び起きた。「どうして?」「いいから早く。寝坊した」「五時半なのに?」「明るくなる前に出たかったんだ」だから、なんでよ。まだ十分に暗いけど。「三十秒で支度して」「おまえ、タヌキだったのか、ミヒロ」「何の話? 寝...
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