オリジナル小説を綴っています。 拙いものですが、少しでもお話を楽しめる憩いの場になればと。

ほんの気の迷い企画 1 

素敵な記念を勝手に祝う、という企画です。

プロジェクト概要:

皆様の素敵な記念、例えば、何周年とか、ブログの切りバンとか、出版(お友だちであったら素敵じゃないですか。きっとあるよね)とかに、うちのお話のキャラが勝手にブログを突撃訪問し、お話の一部を覗き見または朗読するという企画。

では早速。

第一弾は、rurubu1001さんのブログ「1001夜ショートショート」です。

rurubuさんは、1001話のショートショートを書く、という明確な目標をお持ちで日々お話を発表されています。多様なジャンルとそれを書き分ける多彩な筆力をお持ちの才能ある作家さんです。

そのrurubuさんのブログ「1001夜ショートショート」が先日、ブログ・アクセス、20000Hitを達成されました。おめでとうございます!^^

ちなみに私、その20000Hitのピタリ賞を踏み、夜中に大興奮してその晩は就寝時間がかなりずれ込みました(苦笑)

rurubuさん、1001夜までの素敵なお話を楽しみにしています。もちろん、1001夜に到達しますときにも、僭越ながらお祝いを用意させていただきます(予告!)。

では。勝手にお祝いさせていただきます^^

*** ***

ブログ「1001夜ショートショート」rurubu1001さん
ブログ・アクセス、20000Hit、おめでとうございます!^^

*** ***

授業中は寝る、を決め込んでいる俺も、担任のミヤザワ先生の授業だけは起きている。がさつで髭面のこのおっさんは現国担当教師なんだけど、教科に似合わず、性格は体育会系だ。

進路指導の面接のとき、将来音楽をやって歌を歌うつもりでいるなら、きちんとした言葉と日本語を身につけろと説教された。教科国語なだけに、説得力ありすぎて、それ以来俺はミヤザワの授業だけは眠れなくなった。

そうとはいえやはり五十分の授業時間中、飽きちゃうことだってあるさ。そんなときは、教室をぐるりと見渡す。

斜め前の方の席にいるrurubu1001(仮名)が、いつものように熱心にノートにペンを走らせている。時折遠くへ目をやり、練習問題の答えを考えているような素振りを見せる。

最初はrurubuがミヤザワの言うことを逐一メモっているのかと思った。とんだ真面目なヤツと同じクラスになったものだと驚いていたら、そうではなかった。

授業中、rurubuは先生の話などほとんど聞いていなかった。それどころか、熱心に話のメモでも取る振りをして、ノートに自作オリジナルの物語を書いていたのだ。とんだ不真面目なヤツだ。

いや、授業中、先生の話などほとんど聞かず、寝ているか曲を作っているかの俺にrurubuのことは言えねえな。そこのところをrurubuに突っ込まれたら「はい」と「お手」をするしかない。

どうしてこのことを知ったのか。rurubuのヤツ、ガチ真面目な瞬のところに、ノート貸してくれなどと聞きに来たからだ。

そのときのrurubu。瞬と話し出してからほんの数分後には、がっくりと肩を落として瞬の前で「はい」の「お手」状態になっていた。どんな風に話がついたのかは知らないが、瞬にノートを見せろなどと、よくそんなことを聞きに行けたものだ。

「おい、rurubu」

授業が終わり、rurubuに声をかける。

「今日はどんな話が書けたんだ?」
「今日はミヤザワ先生がモデルの話」
「へえ、見せて」

今までも俺はrurubuの物語を読ませてもらっていた。俺たちは「お手」つながりで妙に仲良しになったのだ。え、俺が瞬に「お手」をさせられたのなんか、数え切れねえんだよ。

rurubuのノートを手に、窓際の俺の席に座る。読み始めると、rurubuがあわてた。

「ちょっと、田島君、読み上げないでよ」
「どうして。ミヤザワがモデルなんだろう。俺は進路相談のときに、ミヤザワから正しい日本語を身につけるように言われたんだ。朗読も一つの手段。rurubuの物語は面白いし、俺にとっては、声に出して読みたい日本語なんだよ」

rurubuが目をまん丸くする。俺はかまわずrurubuの物語を読み始めた。

*** ***

一気にまくしたてるように言うと、ミヤザワは「やれやれ」と言いたげな顔をした。俺もわかってるよ。こういうの言うこと自体が一番子供だってこと。でも、すみませんね。これが俺なんです。一人ぐちぐち言っていると、ミヤザワは俺の目の前で人差し指をたてた。

「えーっとな、まず、最初に言うべきところはサラリーマンは立派な仕事だぞ!この日本経済をしっかり支えてくれているのはサラリーマンのみなさんのおかげだ」
「え!気にするの、そこ!?」
「まあ、小さいときにお前に『デカい夢をもて』と言った大人の気持ちもわからないでもない。現実は厳しいからな。厳しい現実を知らないうちは、大きな夢を、将来を、明るく考えてもらいたいっていう…」
「何それ?俺たち、大人のいいように振り回されてただけじゃん。それで今、手堅い進路を!って言われても、なんか途方に暮れるんですけど…」

ミヤザワは笑った。

「なるほどな。お前の言い分はわかった」
「え、わかってくれたの?じゃあ、俺、帰っていい?」

ミヤザワは俺の浮きかけた肩を制した。

「まだ帰さん。つまり、お前は自分の進路が決まらないのは、全部大人のせいだって言いたいんだな」
「え?」
「大人のせいで、将来の夢なんて一つももてない。だからって、大人が用意した手堅い進路があったとしても、それは嫌だとそっぽを向くわけだろう。何で大人に決められなきゃいけないんだって怒りだすんじゃないか?とんだあまちゃんだな。ただのワガママなクソガキだ」
「は?何それ!」

思わず、カチンときた。ミヤザワは構わず、続けた。

「俺に言わせてもらえば、お前は色々と準備不足だ。自分はスポーツ選手にも宇宙飛行士にもなれない。それは早い段階で気づいてたのに、お前は他の道を自分で考えすらしなかったんじゃないか?いざ、進路を決めなくちゃいけないって時は今言ったように大人のせいにして逃げようとしたんだろう?」
「…ちげーよ!」
「何が違うんだ?」
「…逃げてなんかない」

ミヤザワは「どうだかな」というように、鼻で笑った。

「俺は、逃げてなんか…ない…」

顔を伏せ、ただそれだけを言っていた。拳に力が入る。爪が皮膚に食い込んだ。

「じゃあ、何を考えているのか俺に教えてくれよ。本当のこと、言ってくれないと。俺の経験上、そういうことを言うやつに限って、実は自分の夢をしっかり持ってたりするんだ。でも、人に反対されやすい夢だったりするから口が重くなってる。お前もそうなんじゃないか?スポーツ選手や宇宙飛行士以外の…」

俺は顔を上げた。ミヤザワはニヤリとする。

(引用: 【第143夜】 らしさ) 

*** ***

「うん、ミヤザワが人差し指を立ててニヤリとするのは、スイッチ入ったって事なんだよね。話しを聞いていなくても、観察はしているんだなあ、rurubu」

rurubuがもじもじしながらも、嬉しそうにニッコリする。

「rurubuはミヤザワと進路相談でどんな話をしたの?」
「え、普通に大学に行きたいって」
「普通に大学ねえ。小説家目指せよ。俺、rurubuのファンになる」
「ややや。そんなそんな、田島君」
「祥吾~」

隣のクラスの成太郎だ。ズカズカと遠慮せずに人のクラスに入ってくる。

「今日は瞬は休み。家の用事だって」
「うん。知ってるよ」

知ってたのか、と俺が突っ込む前に、成太郎は親しげにrurubuと話し出す。おかしい。この二人に「お手」つながりはないはず。なぜなら、俺は成太郎が瞬の前で「お手」状態になっているのなんて、見たことがないからだ。単純に瞬つながりか。

「じゃあrurubu、委員会は頼んだ」
「了解」
「成ちゃん、委員会って?」
「ん? 図書委員会。俺、委員長。rurubu、副委員長」

俺は混乱する。成太郎が委員会活動していて、しかも委員長だと?

「最初の委員会の集まりでまんまとやられた。rurubuが副委員長というのもそう。理由はrurubuの物語『【第71夜】 ラスボスたち(ユリ2))』を読め」

成太郎の言うことに俺の目が点となり、二人の間を泳ぐ。けど・・・

「じゃあrurubu、放課後、図書室ね」

どうして成ちゃん、図書委員なの? と聞く前にヤツは行ってしまった。結局のところ、成太郎は俺にではなく、rurubuに用事があったようだ。

キーン、コーン、カーン、コーン・・・

休み時間が終わってしまった。rurubuの物語の続きはrurubuのブログ「1001夜ショートショート」を見てくれ。

じゃ、次の授業、俺は・・・


(以上)



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参照:
rurubu1001さんのブログ「1001夜ショートショート」より

ミヤザワ先生のエピソード
【第143夜】 らしさ  

もう一つ、ミヤザワ先生のエピソード
【第18夜】 読書ノート

一押し! 「ユリ」シリーズより
【第71夜】 ラスボスたち(ユリ2)

ちなみに、ミヤザワ先生ものはシリーズ化希望^^
いやホント、勝手に、ですみません m(__)m

ちなみにこの企画、ほんの気の迷いでムラムラとあがってきた思いだけのものなので、続かないかもしれないし、続くかもしれない・・・(-_-;)


ご訪問、ありがとうございます^^
『ほんの気の迷い企画』に、ご意見、ご感想、ご助言等いただけると嬉しいです。

皆様が素敵な一日を過ごせますように。
Have a nice day!
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Comment

Name - lime  

Title - おお。

けいさん、新企画に挑戦ですね!
これはうれしいし、とても新鮮です。
お祝いの場所に、けいさんが飛んできてくれるのですね。って違う?
(染野丞染太郎を一瞬思い出してしまった私はなんて日本人&古!)

これは不思議な混ざり合い型SSですね。マーブルSS!(勝手に命名)
なんと田島くんや瞬くんが、rurubu,さんのSSの中に入り込んでる。
すごくいい形の紹介ですよね。
いいなあ、おもしろいなあ。
まだ読んでないrurubuさんのSS、いっぱいあるけど、すごく雰囲気伝わってきます。
久々に瞬くんにも会えてうれしかった。
(彼はすぐに人にお手をさせてしまう特技があったんだっけ!!)

そうか、じゃあがんばってお祝いされよう!キリ番はまだかな、私!
気の迷い企画の繁栄を、祈っています^^
2015.02.27 Fri 19:29
Edit | Reply |  

Name - rurubu1001  

Title - ややや!

けいさん、なんて素敵なサプライズですか。嬉しすぎてさっきから、胸のドキドキがとまりません!

何度も何度も読み返して読み返して、大好きな「夢叶」のメンバーと競演できたことにも感謝感激です。(しかもrurubuで共演なんて幸せものだなあ、私!というか、同じクラスに田島くんがいたら、ヨユーで好きになっちゃうよ。私がユリポジションで成ちゃんがラスボスのポジションなのにもドキドキ!)

今月アカデミー脚色賞のグレアム・ムーアさんのスピーチに超感動していた私だったんですが、けいさんのがぬいちゃいましたよ、もう。「まじヤバいんだけど!」ですよ。本当にありがとうございます^^

ややや。私は全然作家さんでなし、才能の持ち主さんでもなし。でも、自分は目利きではあると思っているんです!(なぜか自信たっぷり!)

けいさんの青春小説は本当にキラキラしていて、出会った時の衝撃は私の中でとても大きなものでした。ネット小説の概念をガツンと変えてくれたんですよ。そんな方によくして頂いてるだけでもありがたいのに、光栄なのに、こんな素敵な物語までも頂いてしまうとは恐縮です。幸せものだなあ。

私も何かお礼とお祝い何か考えときますね!(もじもじ)

本当に本当に、ありがとうございました!!
2015.02.27 Fri 21:59
Edit | Reply |  

Name - けい  

Title - Re: おお。

limeさん、コメントありがとうございます。

いちお、’1’とつけてみましたが・・・どうなることやら(^^;)
ぷぷ。そうなんです。勝手にうぉめでとうございます~と乱入予定^^
何をいつもより回そうか。キャラを回すかな。やっぱり。回る田島。

> これは不思議な混ざり合い型SSですね。マーブルSS!(勝手に命名)

わ^^ なんと。命名、ありがとうございます!
ターゲットは、ブログの皆さんなのです。お世話になっている感謝を込めて(^^;)
rurubuさんのところには素敵なお話がたくさんありますので是非^^

ぷぷ。瞬が厳しいのは田島に対してだけなのですが、このときはrurubuさんもとばっちりにあってしまったようで。「お手」状態にするのも田島ばかりのはずが・・・rurubuさん、瞬のどこかに触れてしまったのかもね。

limeさんのところにもキャラ回しますよ~
そのときはただのお邪魔になってしまう予定ですが、よろしくお願いします。
えっと、いつで誰を・・・(汗)

> 気の迷い企画の繁栄を、祈っています^^

やた^^ ありがとうございます。
また気の迷いが起きるかもしれないのに備えて、頑張らずに頑張ります^^
2015.02.27 Fri 23:50
Edit | Reply |  

Name - けい  

Title - Re: ややや!

rurubu1001さん、お約束のリアクションをありがとうございます^^

いあ、何度も読まれると粗が・・・(^^;)
rurubuさんに楽しんでいただけたのなら本望です^^
本当はもっともっと紹介したいお話がたくさんあるのですが、キリがなくて・・・次回ね。

あら、アカデミー脚色賞のグレアム・ムーアさんのスピーチ、ググりました。
素敵ですね。私も感動しました。
物書きも、皆さん個性があって、異なるのが良いのですよね。

私もrurubuさんの目利きにあった(らしい)のはとても嬉しく、光栄に思います。
この企画は勝手にやるものなので、お返事とかはまったく気にしていないので、お気遣いなさらないでくださいね。

これからもrurubuさんのお話を楽しみにしています。
1001過ぎてもね~^^
2015.02.28 Sat 00:14
Edit | Reply |  

Name - LandM  

Title - No title

きちんとした言語がなくても売れる。
有名になれる。
それが歌っていうもので。
怪物ともモンスターとも取れるものですからね。。。
恐ろしい世界です。

それでもつかみ取ろうとする努力は必要ですけどね。
2015.02.28 Sat 15:39
Edit | Reply |  

Name - けい  

Title - LandMさん

コメントありがとうございます。

訴えるものがあるならば、伝わりますよね。
姿勢を持ちたいなあと思います。

うん。努力は必要ですね。
降ってくるものではないと思っています。
2015.02.28 Sat 22:52
Edit | Reply |  

Name - 野津征亨  

Title - 初めまして。

こんばんは、初めまして。

rurubu1001様とのコラボ(?)小説、楽しませていただきました。
次回の更新をお待ちしております。

またお伺いさせていただきますね。
2015.03.01 Sun 20:31
Edit | Reply |  

Name - けい  

Title - Re: 初めまして。

野津征亨さん、はじめまして^^

こちらのお話を楽しんでいただけたならとても嬉しいです。
rurubuさんの本家の方にも是非。

あ、で、こちらにもまたお越しいただけますように^^
どうぞよろしくお願いいたします。
2015.03.01 Sun 21:43
Edit | Reply |  

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