オリジナル小説を綴っています。 拙いものですが、少しでもお話を楽しめる憩いの場になればと。

ほんの気の迷い企画 2 

素敵な記念を勝手に祝う、という企画です。(第二弾)

プロジェクト概要:
皆様の素敵な記念、例えば、何周年とか、ブログの切りバンとか、出版(お友だちであったら素敵じゃないですか。きっとあるよね)とかに、うちのお話のキャラが勝手にブログを突撃訪問し、お話の一部を覗き見または朗読するという企画。

では早速。
第二弾は、ポール・ブリッツさんのブログ「クリスタルの断章」です。
(いつも思うんですけど、素敵なブログ・タイトルですよね^^)

ポールさんは、先の二月、ブログの六周年(これも凄!)を迎えられた超ベテラン・ブロガーさんです。豊かなご経験と、確かな筆力で、毎日のようにお話を生み出していらっしゃる実力派作家さんです。

六周年を迎えられた後も、ますます栄進されていらっしゃいましたが、今度はそのポールさんのブログ「クリスタルの断章」が先日(といっても、3月の終わり)、ブログ・アクセス、100000Hitを達成されました。

なんとぉーー(@@) うちとはケタがいっこ違うっ。
うぉーめでとうございます!

ポールさん、とにかく、すごいっす。もう、キングレベルだあ(我失い中)
・・・というわけで。これからもポールさんの創られる素敵なお話を楽しみにしつつ、ご活躍を祈りつつ、勝手にお祝いをさせていただきます^^
(ちょっと遅いんだけど、ま、ね ^^)

*** ***
ブログ「クリスタルの断章」ポール・ブリッツさん
ブログの六周年と、アクセス、100000Hit、おめでとうございます!^^
*** ***

まもなく閉店という遅い時間にドアベルが鳴る。こんな時間に来るのは店のおなじみさんではないだろう。入り口に目を向けると同時に、僕は嬉しい驚きの声を上げた。

「ポール!」

このカフェに来てくれるなんて。友人のポールは、もう一人の友人、夕との共作(競作?)「できる男」シリーズ(?)のお陰で、普段はニューヨークと日本を往復しているとても忙しいやつなのだ。

詳細: 「夢を買う男」
http://crfragment.blog81.fc2.com/blog-entry-2449.html

「マスター、久しぶり」

ポールはカウンターに腰掛けると、ハードボイルド入った渋い笑顔を見せた。

「ポールは今年、結婚したんだって? おめでとう」

ポールが不思議な照れ笑いをする。
僕、勘違いとかしてないよね。自己確認をする。

「マスター、子ども何人?」
「うちは四人」

ポールが目を丸くする。

「四人もいそうにないって、よく言われるよ。ポールは?」

ポールが不思議な照れ笑いをする。
僕、勘違いとかしてないよね。自分に念を押す。あ、でき婚じゃなきゃ、まだか。てかそれ、でき婚の照れ笑いか。まさか、ポール、お前・・・

「マスター、ビール。あ、やっぱ、コーヒー。カプチーノ」

余計な想像はやめ、エスプレッソにスチームミルクをたっぷりと淹れてやる。絵柄はもちろん、マンハッタンの都会風。

「そういえば、エドさんのところは、お子さん何人だっけ?」

ポールが不思議な照れ笑いをする。なんでだ?

「あ、そうだ」

このカフェにはエドさんの本があるんだ。ポールにカプチーノを淹れてやり、棚から本を取り出して確認する。えっと・・・

*** ***

「エドさんと緑の森の家・1月1日」
http://crfragment.blog81.fc2.com/blog-entry-1198.html

 今日は、ハドリーさんのところで、インターネットにつながらなくなったパソコンを直してくれ、という依頼がありました。エドさんは、工具一式をたずさえて、雪道を自転車で走りました。エドさんが信頼できる自転車屋から中古で買ったこの自転車は、悪路走行にめっぽう強く、雪道だろうが泥道だろうが、すいすいと走ってしまうのです。

 今日も雪道を走っていると、何か黒いものが動き回っているのを見つけました。アリントン夫人です。夫人が、真っ黒なコートを着て、雪の積もった庭でなにかを懸命に探しているのです。

 エドさんは自転車を停めました。

「なにかお探しですか、アリントン夫人」

 アリントン夫人は、憎々しげな顔をしてエドさんの……立っているのとは少々角度が違う方向を見つめました。

「ふん、探偵くずれの便利屋なんかに、頼むことなんかあるもんか!」

 とはいうものの、アリントン夫人がなにを探しているのかは明白でした。いつもかけている度の強い眼鏡が、顔から見当たらなかったのです。

「眼鏡でしたら、もしわたしを雇っていただけたら、探すのをお手伝いいたしますよ」

 エドさんは、とぼけた口調でアリントン夫人にいいました。アリントン夫人は、まなじりを吊り上げました。

「けっ、どうせ金を取るんだろう?」

「もちろん、お代は当然、いただきます」

 エドさんは口調を変えずにいいました。

「こ、この、探偵く……はっくしょーん!」

 アリントン夫人は、それはそれは大きなくしゃみをしました。

「法外な値段はつけませんけれど」

 エドさんは、怒りのあまり顔を真っ赤にしている夫人に、いたわるようにいいました。

「このままここにいても、寒くありませんか? なんとなく、雪も舞ってきたような気がするんですが」

 その通りでした。空からは雪が、ひとひら、ひとひら、ひらひらと舞い落ちてきます。とうとう夫人も観念したようでした。

「いいとも、便利屋、このあたしに払える額なら、喜んで払ってやるわ!」

「約束しましたよ」

 エドさんは、自転車を降りると、夫人の足元から、眼鏡を取り上げ、渡しました。
「踏みつけなくてよかったですね」 ・・・

(この後エドさんが請求した報酬は・・・?)

引用: 「エドさんと緑の森の家」(童話掌編シリーズ)
http://crfragment.blog81.fc2.com/blog-entry-1212.html

*** ***

これはシリーズ2だから、まだお子さんの話は出ていないな。まあ、あそこもラブラブだから、詮索するのは大きなお世話ってもんか。

「マスター、これ読んで」

ポールが、カバンからそろそろと原稿を出して見せてくれる。

「新作ではないんだけど、出版社の小説大賞に応募したやつなんだ。ちょっと感想聞かせてよ」
「え、そんな凄いの、読ませてもらって良いの。やった」

僕は原稿を手に、声に出して読み始めた。

*** ***

 アパートへ帰ってきて、ラーメンで夕食を済ませると、やることは風呂に入って寝ることしかなくなっていた。レポートの提出日でも迫っていない限り、怠惰な大学生は難しい本など読まないのだ。

 ぼくの部屋にだってユニットバスくらいある。三十分かけて風呂に湯を張ると、服を脱ぎ、手首から輪ゴムを外して湯船に入ろうとした。

 なにかがぼくの心にひっかかった。

 ぼくは学校で手首から輪ゴムを外したはずではなかったのか?

 はっとして、ぼくは手首を見た。

 輪ゴムのはっきりとした赤い痕が、手首に残っていた。

 気づかないうち、反射的に手首にはめたんだろう、無理やりそう思って湯船に身を沈めた。

 不気味なものに出くわしたかのような気分だった。

 

 目覚ましが鳴った。

 ぼくは目をこすりながら伸び上がり、とりあえずカーテンを開けようとした。

 左手を伸ばす……。

 目がいっぺんに覚めた。

 ぼくの左手首には、二本の輪ゴムがはめられていたのだ。

 慌てて手首から輪ゴムを外した。昨日は風呂に入った後、電気を消してすぐに寝てしまったのだ。輪ゴムなんか手首にはめているはずがない。

 ぼくは、ぞっとしながらテーブルに置かれた二本の輪ゴムを見た。

 なにが起こっているんだ……?

(なにが起こっているんですか。ポールさんっ?? つづきはこちら↓)

引用: 「輪ゴム」(ショートショート・ホラー)
http://crfragment.blog81.fc2.com/blog-entry-572.html

*** ***

僕は絶叫しそうになった。

「ポール、これ、ちょーこえー。けどこれ、すごく良い。最後まで一気に読めて、ラストにドカンと底まで落とされた。応募したのって」
「うん。ホラー小説大賞」
「応援するぜ」
「サンキュー。じゃあマスター、俺、そろそろ帰るわ」

「うん。奥さんも家で待ってるしね。そうそう、ポールの友だちの名探偵・深見剛助さんにもよろしく。この間、ここに来てくれたんだ。でも、コーヒーを一杯飲んだだけで、すぐに相棒の赤塚さんに呼び出されて行ってしまったんだ。

なにやら事件っぽかったんだけど、詳しいことは「名探偵・深見剛助(冗談謎解きミステリ掌編シリーズ)」を見てくれとだけ残して」

詳細: 「名探偵・深見剛助(冗談謎解きミステリ掌編シリーズ)」
http://crfragment.blog81.fc2.com/blog-entry-2142.html

「そうか。伝えとくよ」
「ポール、一人で帰れるか?」
「何言ってんの。ぜーんぜん平気さ。それよりマスターこそ、一人で残れんの?」
「ぐ」

ポールが今日最後の客だった。やつが帰ってしまうと、僕はこのもの静かな店に一人。客がいないと、店にあるアンティークの壁掛け時計の音が、カチッカチッとやけに響くんだなこれが・・・。いや、だから何だよ。僕だって、四児の父。ぜーんぜん平気さ。

ポールを送った後、すぐさま本棚からポールのオタ句文庫「一日一自由律オタ俳句(やけくそ企画)」を取り出し、読みふけることにした。

詳細: 「一日一自由律オタ俳句(やけくそ企画)」
http://crfragment.blog81.fc2.com/blog-entry-2466.html

ぷ。ウケる。これが終わったら、コメディー系を読もう。他にもポールは面白い話をいっぱい描いているのだ。ブログ「クリスタルの断章」のほうもチェックしよう。

そのとき、カランとドアベルが乾いた音を鳴らし、ドアが開けられた。おっとっと。ポールの話を読みふけっていたせいで、ドアに鍵を閉めるのと、「CLOSED」の札を下げるのを忘れていた。

「すみません、今日はもう」

あ、この人、手首に・・・


(以上)



にほんブログ村 小説ブログ 現代小説へ
にほんブログ村   ワンクリックの応援ありがとうございます。 Thanks in advance!

人気ブログランキングへ  Thanks again for the click!




PS: なかなかしゃれた腕時計をしてるじゃないか・・・?

ポールさん、改めまして、六周年と100000Hit、おめでとうございます。
いやホント、勝手に覗き見してすみません m(__)m
これからも遠くからですが、応援していますね^^

ちなみにこの企画、ほんの気の迷いでムラムラとあがってきた思いだけのものなので、今後は続かないかもしれないし、続くかもしれない・・・(-_-;)


ご訪問、ありがとうございます^^
『ほんの気の迷い企画』に、ご意見、ご感想、ご助言等いただけると嬉しいです。

皆様が素敵な一日を過ごせますように。
Have a nice day!
関連記事
スポンサーサイト

Comment

Name - ポール・ブリッツ  

Title - No title

作戦、納得しました。

ありがとうございます!!!!!!!!!!!


わたしは……。

わたしは……。


もう……。







……ひきょうもの! (←ツンデレ風に(^^))
2015.04.12 Sun 21:09
Edit | Reply |  

Name - lime  

Title - おお

気の迷い企画、ちゃんと健在ですね。
今回はポールさんなのですね。
これも力作だなあ。

あれあれ?
子供の話しとか、なんだか込み入っていますが・・・。
え? 子供?
ここのポールって、美穂の旦那様の?
できちゃった?

これはなんだかまた、大変な事になりそうですね^^
2015.04.12 Sun 21:14
Edit | Reply |  

Name - けい  

Title - ポール・ブリッツさん

コメントありがとうございます。

ポールさんのところの切りバンなんて、絶対に無理だろうと思っていましたから。
ちょっと勝手に作戦立ててみましたあ(^^;)

見ていただけて良かったです^^
ツンデレ?
2015.04.13 Mon 17:59
Edit | Reply |  

Name - けい  

Title - Re: おお

limeさん、コメントありがとうございます。

ポールさんは、どのポールさんがご本人に近いのでしょうかね。
エドさんにご協力いただき、ファミリーの会話になりました。

limeさ~ん。私、123455(!)だったんですよ~(あのとき T^T)
limeさんのときはかなり狙っていたのです。残ねーん。
実はあのとき泣いたことが、この企画の遠因の一つになっているかもです^^
2015.04.13 Mon 18:11
Edit | Reply |  

Name - lime  

Title - No title

え、123455だったのですね。
そっか~~。惜しかった><
誰も名乗りを上げなかったら、ニアピン賞差し上げたんだけど。
そう言えばあのキリ番も、リクエスト保留のままだなあ(今思い出した)
でも、やっぱりイラストって、自分が描きたいものを描く方が気持ちが入るから、ちょっとホッとしてるかも。
(そんなだから成長しないんだあ><)
策くんはまた描こうと思ってるので、気長に待っていてください^^
2015.04.13 Mon 19:24
Edit | Reply |  

Name - けい  

Title - limeさん

再びのコメントありがとうございます。

そうなんですよ~。次回は前後賞にしません?
いえ。私にはこの企画がある。ふふ。

はっ。マジすか。策をまた^^
気長は得意なほうです!
2015.04.13 Mon 20:38
Edit | Reply |  

Add your comment